Apple Music(月額1,200円)は「買い」か?

Apple Music、日本でも6月30日から使えるようになりそうです。月額9.99ドルと発表されたので、いまのApp Storeのレートを適用すると日本では月額1,200円となります。音楽を聴く「権利」に毎月1,200円を払うのは、得なのか損なのか、Apple Musicを迷っている人も多いかと思います。

単純に考えればiTunesにあるようなアルバムを年間5枚くらい買うユーザーなら、金銭的にもApple Musicに加入しても問題ないでしょう(将来的なApple Musicのサービス停止リスクは度外視)。もう一生CDを買わない、レンタルもしない、その代わりに「寿命×14,400円を払う」と考えればいいと思います。

一方で年間1枚、2枚程度のCDしか買わない人もApple Musicは魅力的になサービスになると思います。音楽にあまりお金を使わない人は、本当に必要な CD(自分の好きなCD)しか買いません。しかしApple Musicで「聴き放題」の料金を先に払って仕舞えば、もっと多くの音楽に興味を広げる機会(出会う機会)が出てきます。これは非常に価値(月額1,200円以上の価値)のあることだと思います。

しかしApple Musicと決定的に相性が悪いのがCDやレコードのコレクターです。購入したCDをオーデラックに並べたい、小学生の頃から買い集めた大量のCDを分類して眺めるのが好き、そんなユーザーはApple Musicから何も得られません。

毎月お金を払っても手元に何も残らない、購入できるのは楽曲データにアクセスる権利だけ。これに納得できる人ならApple Musicは決して高くないサービスだと思います。

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