iPhone6に「MDM9625」搭載でキャリアアグリゲーション対応の可能性

iPhone 6の詳細なスペックに関するリーク情報が増えてきました。中には怪しい情報も紛れていますが、製造が最終段階に入っているのでしょう、かなり具体的な情報も出てきました。その具体的な情報の一つに「iPhone 6に搭載されるベースバンドチップはMDM9625になる」というものがあります(iPhone 6 Said to Feature Faster Qualcomm MDM9625 LTE Modem with LTE-Advanced Support:MacRumors)。

このMDM9625自体はそれほど新しいチップではなく、2012年の2月にサンプルの出荷が始まり、去年発売されたGALAXY S4の一部モデルにも搭載されています。そしてLTE-Advancedで目指す通信速度を達成する技術の一つ、キャリアアグリゲーション(CA)に対応しています。そのため現在auが実施している2.1GHz帯と800MHz帯のCAがiPhone 6で利用できる可能性が出てきました。

CAに対応すればauでも都心部で下り最大150Mbpsの通信速度となります。CA利用時の実測値はそれほど高くならないかもしれませんが、高速通信状態の安定化が期待されます。もしiPhone 6がCA(とWiMAX2+)に対応するなら、、、

大都市中心部はCA(2.1GHz + 800MHz)で下り最大150Mbps
都市部CA非対応エリアでもWiMAX2+で下り最大110Mbps
都市周辺部では2.1GHzで下り最大112.5〜150Mbps
山間部、人口の少ない地域は800MHzで下り最大75Mbps

こういう構成が実現しそうです。現在2.1GHzのLTEは実人口カバー率91%まで上がっています。iPhone 6ではこの2.1GHzのLTEが利用できる場所なら、ほぼ100Mbps以上のLTE圏内になるということでしょう。

iPhone 6がCAに対応するならauはネットワーク面でも優位に立つことになりそうです。

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