昨年12月にNHKで放送された「東京裁判」がNetflixで配信されています。このドラマはNHKが取材・原案を作成しカナダとオランダの番組制作会社が共同制作したものですが、カナダの制作会社を通してNetflixが配信権を獲得したようで、NHKの本格ドラマが初めてNetflixで配信されることとなりました。(Netflix)
複雑な仕組みはNHKの制約のためか
「東京裁判」は当初NetflixとNHKの共同制作と報じられました。表面上はNHKとオランダ、カナダの会社との共同制作であり、NetflixとNHKに直接の契約関係はないとNHKは発表しています。しかしカナダの制作会社にNetflix側から資金が提供されており、Netflixが間接的にこのドラマに関わっているのも事実のようです。
なぜこのような複雑な枠組みで番組制作から配信までを行なったか、様々な憶測があります。ただNHKがネットTV配信事業者と契約を結ぶのは、現行法で認められない可能性が高いようです。この法的な制約を逃れるため、中間にカナダの制作会社を挟んだとの見方が有力です。この影響か、Netflixでは「東京裁判」は海外ドラマとしてカテゴライズされています。
日本でNHKを含めたテレビ局がネット配信事業を本格化させる上でこのような制約は障害になると思われます。しかし規制緩和のスピードの遅い日本で、すぐに状況が変わることはあまり期待できないかもしれません。
ドラマ自体の評価は高め
Netflixのオリジナルドラマは質が高く、テーマも面白いものが多くなっています。「東京裁判」も配信が始まってまもないのですが、評価は5点満点で4点の高評価を得ています。国内外の視聴者からそれなりの評価を受けているのでしょう。
ちなみにNetflixはApple TV、iPhone、iPadからはアプリ経由で視聴できます。またMac, PCからはWebブラウザで視聴できます。iTunes経由で支払う場合は月額料金は700円から、iTunesカードの割引を有効活用すれば10%オフで視聴が可能になります。またソフトバンクではキャリア決済でNetflixの料金を支払うこともできます。