iPhone X 初日販売数はiPhone 8を上回るも、その後は伸びず

先週発売になったiPhone Xの販売統計が発表されました。全国の家電量販店などのPOSデータを集計しているBCNが発表した数字では、iPhone Xの初日販売数はiPhone 8/8 Plusの1.5倍に達したようです。しかしその後の伸びは弱く、4日目の累計ではiPhone 8/8 Plusの8割となっています。

品薄、高価格がネックに

iPhone 8/8 Plusは発売直後から比較的在庫に余裕のある状態が続いています。そのため発売日以降にもゆっくりと累計販売数を伸ばしていました。ただiPhone Xの場合はまだ予約開始当日に入った注文も捌けていない状態です。iPhone Xの累計販売数が伸びない原因の一つに品薄があると言っていいでしょう。

BIC CAMERA 池袋本店の在庫状況

そしてもう一つ、高額になった本体価格もこの販売動向に影響していると考えられます。発売日は僕も含めて熱心なiPhoneファンが店頭に押し寄せた結果、iPhone 8/8 Plusの初日を大きく上回る数字を出せたと推測できます。熱心なファン層は今回のiPhone Xの価格に目を瞑ってくれる層でもあります。しかしその後の販売は多くのユーザーがiPhone Xに興味を示さなければ販売数は伸びないのですが、本体価格が一般層への浸透のハードルを大きく上げているはずです。

iPhone 8/8 Plus/Xで昨年は上回る

iPhoneの販売数自体は昨年から落ち着いてきているのですが、今年はiPhone 8/8 PLus、iPhone Xの3機種を投入したこともあり、販売数は昨年のiPhone 7/7 Plusを上回っています。売れ行きを見る限り、初めてドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアで販売されることになったiPhone 5s/5cに迫る勢いとなっています。

iPhone 6s/6s Plus 発売直後の在庫状況

ただiPhone 6/6sの売れ行きには遠く及ばず、iPhoneが飛ぶように売れる時代ではなくなっているのは確かでしょう。当時とは販売方法(キャリアのキャッシュバックなど)が異なり、単純な比較はできませんが、日本のiPhone市場は一頃ほど熱気を帯びたものではなくなっているのでしょう。