watchOS 5でApple Watchが学生証に 地味だけど注目新機能

5日未明に開催されたのWWDCではiOSmacOStvOSwatchOSの次期バージョンが発表されました。どのOSも新機能は抑え気味で比較的地味な更新だったのですが、地味ながらも注目すべき点がいくつかありました。その一つがwatchOS 5でApple Watchを学生証にしてしまう機能です。

6大学からスタート

Apple WatchのWalletに学生証を登録すれば、大学の施設(ジムや図書館、寮など)への入館、コインランドリーや食堂などでの支払いがApple Watchで可能になります。現時点で対応が発表されているのは、アラバマ大学、デューク大学、ジョン・ホプキンス大学、オクラホマ大学、サンタ・クララ大学、テンプル大学の6校ですが、便利そうな機能なので他の大学にも広がっていくでしょう。

Apple Watchの学生証が日本での導入が可能なのかは不明ですが、すでに大学生協のプリペイド電子マネー付きの学生証プリペイド式のVISAカードを搭載した学生証などの発行は各地の大学で進んでいます。それを一歩進める形で、学生証の機能を全てApple Watchに収めてしまうことも可能なはずです。

発展余地は大きい

もちろん学生証だけにとどまらず、社員証、会員証、運転免許証、保険証もApple Watchに収納するのは可能でしょう(理論的には)。Apple Watchに運転免許証の情報が記録できれば、iPhoneも財布も持たずにドライブに出かけることができます。今は近所に買い物に行く時でも、せっかくApple Watchで支払いができるのに、免許証の入った財布を持っていかなくてはいけないので不便です。

また学生証が可能なら社員証にも応用できるでしょう。出退勤の管理だけでなく、社員食堂での支払いなどもApple Watchでできれば便利になることは間違いありません。さらに社内のシステムとも統合され、受付に人が来た時の通知がApple Watchに来る、そんな時代もそれほど遠くはないでしょう。今回発表された地味なOSバージョンアップの中にあっても、学生証をApple Watchに取り込む機能はそれほど目たった存在ではありません。それでも将来を期待できる新機能だと思います。