Appleは2018年6月から9月の四半期業績を発表しました。売上高は前年同期比で20%増加と順調な成長を記録しているのですが、iPhoneの販売に関しては決して順調とは言えない数字が出ています。
XS/XS Maxは8/8 Plus並みか?
昨年のiPhone 8発売日はそれまでのiPhone発売日のようなお祭り騒ぎはありませんでした。原因は11月にフラッグシップモデルであるiPhone Xの発売を控え、多くの人がiPhone 8の購入を見送ったためと推測されていました。実際、その後に発売されたiPhone Xが売れたため、この推測は正しかったと考えられています。
今日発表された2018年6月から9月のAppleの業績から、この期間のiPhone販売台数は低調だったiPhone 8並みだったことが判明しています。同期間のiPhone販売台数は4,689万台となり、前年同期比で21.2万台の増加にとどまっています。昨年はこの後にiPhone Xの発売が控えていただけに希望があったのですが、今年はこの後に低価格モデルであるiPhone XRが発売になるだけで、挽回は難しいと考えられます。
販売額は大幅上昇、株価は急落
iPhoneの販売台数が減少したとは言え、iPhone XS/XS Maxは8に比べて価格は大幅に上昇しています。その結果、iPhoneの販売額は前年比で29%も上昇するなどApple全社の売上高上昇を支えており、この点で見ればAppleは順調そのものです。
しかし投資家は順調とは見ていないようです。業績発表後、Appleの株価は時間外取引で5%以上の大幅下落を記録しています。ここ最近のAppleの業績はiPhoneユーザーの増加を背景としたサービス部門の順調な成長に支えられてきました。今回の低調なiPhoneの販売台数はこの事業モデルが順調に進まないことを示唆するものと捉えられたのかもしれません。