11月30日に開催されたAppleのスペシャルイベントではMac miniとMacBook Air、そしてiPad Proの新モデルが発表されました。Macの2機種は古くなった機種を最新のモデルに合わせてリニューアルという印象が強い発表でしたが、iPad Proの新モデルはこれまでの機種とは全く別物に進化を遂げたと言っても過言ではなさそうです。
一枚の板になった
新しいiPad ProはA12X Bionicを搭載し、昨年発売された他社製のノートパソコンの9割以上を凌駕する性能を持っているとされます。
この性能と第2世代のApple Penci、iPad Pro用に再設計されたAdobeのアプリを組み合わせることで、これまでタブレットでは不可能だったような画像の編集、ARの制作ができるようになります。
そして性能の進化と同じくらい重要なのがデザインの進化です。Face IDを搭載することでホームボタンが廃止できた結果、iPad Proのベゼルは四辺が均等な幅になり、またカーブや面取りのない側面のデザインの影響もあり、iPad Proは1枚の板のようになりました。これはAppleが常に追い求めてきたiPadの完成形にかなり近づいたと言えそうです。
プロ向けには限らない
iPad Proは第2世代のApple Pencilと同時に発表され、またAdobeのアプリの実演があるなど、フォトグラファー、画像制作、デザイナーなどを対象としたプロ機材としての立ち位置が強調されていました。確かに新しいiPad Proの性能と美しいデザインはこれらを職業とするプロ向けとして十分なデバイスです。しかしプロ以外でもiPad Proを活用できると思います。
従来のiPadのポータビリティを一切失わず、そこにこれだけの性能が詰め込まれているならノートブックを置き換えるには十分な機種でしょう。大量の画像の整理や長時間の動画編集をしたり、複数のタスクを同時にこなす時などはデスクトップPCに任せて、日々の雑務や通常の業務、文書作成、連絡などはiPad Proに振っていけばいいのでしょう。これだけ高性能なiPad Proだと、問題なくノートブックを手放せるはずです(もちろん移行には工夫と慣れが必要になるとは思います)。
そう考えると俄然iPad Proの購入欲が増してきてしまいました。