Appleはユーザーが「iPad Proを次のコンピュータとして選択する理由」を5つ上げて、iPad Proを紹介しています。iPad ProがノートPCに匹敵する性能を持つことはiPad Proが発表されたスペシャルイベントでも触れられていたことですが、実際にPCをタブレットに置き換えるとすれば不安に思う人も多いでしょう。そうした人の背中を押すプロモーション動画なのかもしれません。
十分な性能とアプリ
Appleはまず第一の理由として、他のほとのどのノートPCよりもパワフルなiPad Proの性能を挙げます。確かにA12X Bionicプロセッサは超高性能であり、殆どの人の日常の作業がiPadでできることは間違いありません。また第二の理由として豊富なアプリが用意されていることで、映像の編集や音楽の制作、文書作成など様々な要望に応えられる点を強調しています。
確かにSmart Keyboardと組み合わせれば文書作成は全く問題なくできます。スペシャルイベントでのAdobeのプレゼンテーションからもわかるように、写真の現像などもiPad Proで十分にできるようになります。豊富なアプリとそのアプリを存分に活用できるパワフルな性能はiPad ProをPCの代替機として使う上で最も重要であり、最新のiPad Proがこの条件を満たしていると言えそうです。
どこでも、かんたん
3つ目の理由はiPad Proがどこでもインターネットにつながる点です。ノートPCでLTE接続が可能なモデルもいくつかあるのですが、まだまだ少数派です。しかしiPad Proのセルラーモデルならいつでもインターネットに接続できます。このいつでもインターネットに繋がっているということはクラウド上での作業が多くなってきた現在の環境にもマッチします。本当にPCを置き換え、さらにPCより便利に使いたいと考えているならセルラーモデルがオススメです。
また初代iPadの登場からその大きな特徴であった「かんたんな操作」はiPad Proにも引き継がれています。多少操作は複雑にはなっていますが、基本的なところでの変更はなく、どこでもかんたんに操作できるというメリットが維持されています。どこでもインターネットにつながり、かんたんな操作で作業をこなせるiPad ProはノートPCを置き換えるのには十分と考えられます。
進化したApple Pencil
最後、5つ目の理由が進化したApple Pencilです。第二世代となり、充電は簡単になり、持ち手のタップ操作でブラシの種類や色の変更が可能になるなどApple Pencilを使った作業の効率が大幅に上がっています。Apple Pencilで絵を描くとき、書類にサインをするとき、アイディアをスケッチするとき、ペンで書き込みながら説明するとき、そんな場合により効率的に、そして効果的にApple Pencilが使えるというのもノートPCからiPad Proに乗り換える大きな理由になるでしょう。
こうしてAppleの挙げてあ5つの理由を見ていくと、確かにiPad ProをノートPCを置き換えることは可能に見えます。ただ作業の進め方などを含めたユーザー側の慣れは必要でしょう。さらに言えばAppleが提示するような使い方を目指してiPad Proを買うならセルラーモデルにして、Smart KeyboardとApple Pencilを揃える必要があり、これには費用もかかります。そのあたりのバランスということになるでしょう。