AirPods Proは耳栓として使えるか

ノイズキャンセリング機能のついたAirPods Proが発売から1日遅れて届きました。イヤホンの特徴は詳しく解説されているネットメディアの記事に任せるとして、このブログではイヤホンの用途をいろいろ考えてみます。

耳栓として使う

AirPods Proは周囲の音、耳の内部の音(頭部で発生する音)をマイクで拾い、その音を打ち消す音(波)を出すことでノイズを除去する機能を搭載しています。AirPods Proの最大の特徴であり、多くの人がファーストインプレッションでその性能の高さに驚かされています。このノイズキャンセリング機能は音楽を聴くときだけでなく、周囲の喧騒から離れたい時にも役立ちます。

AirPods Proを装着し、ノイズキャンセリングをONにしておけば音楽を流していない状態でも周囲の音を除去してくれます。静かな環境で作業に集中する時には耳栓がわりに使えそうです。AirPods Proはカナル型のイヤホンとはいえ圧迫感は少なく、イヤホンに微小な穴が空いているため耳の内外で気圧差が生まれにくい構造になっています。そのため長時間の装着にも耐えられます。

実際に試してみると周囲の音はかなり静かになります。それほどお客さんのいないファミリーレストランで耳栓として使ってみたのですが、空調の音、周囲の人の話す声なんかが殆ど聞こえなくなり、不自然なほど静かになります。しかしその反面、除去しきれなかった音(レジや調理機器の電子音、呼び出しボタンの音、店内BGMの高音部分、食器が重なる音など)が優先的に耳に届きます

周囲の音がかなり低減されるのは確かで耳栓としては優秀ですが、ある種の音だけが耳に届くことには慣れが必要な気もします。どうしても耳に届く特定の音が気になるなら、AirPods Proでノイズキャンセリング機能を使うと同時に、小音量の音楽を再生することで、作業への集中力が上がるかもしれません。