Appleは2018年に発表したワイヤレス充電器「AirPower」の発売を中止すると昨年発表しました。しかしその後もAppleがAirPowerのような充電器の開発を続けていると報じられるなど、iPhone、AirPodsケース、Apple Watchを同時に充電できるワイヤレス充電器を作りたいという意欲は衰えていないように見えます。しかし先日の発表イベントで発表された製品を見ると、やっぱりAirPowerのような充電器は当分出ないんじゃないかとも思わされます。
ループタイプのバンド
Appleは日本時間16日未明に開催されたオンラインイベントでApple Watchの新しいバンド「ソロループ」を発表しました。ソロループタイプのバンドはこれまでのように留め金や磁石でバンドの長さを微調整するのではなく、最初から長さが決まっており、バンドの輪が開くことはありません。手首の周囲を自身で計測して細かく分かれたベルトサイズを選択することで、これまで以上のフィット感を得られるとされます。
しかしソロループタイプのバンドを装着したApple WatchはAirPowerのようなワイヤレス充電器に乗せることはできません。もちろん他のタイプのバンドならバンドを開いた状態でワイヤレス充電機に乗せることができるのですが、Appleが新製品としてイチオシしているソロループバンドがAirPowerでは使えないというのは考えにくいところです。
ちなみにソロループだけでなく、スポーツループバンドやミラネーゼループバンドも同様にバンドが開く構造にはなっていません。ループタイプのバンドが多数揃えられたラインナップを見る限り、当初発表されていたAirPowerのようなワイヤレス充電器が近々発売される可能性は低いのではないでしょうか。もしワイヤレス充電器がAppleから発売されるならループタイプのバンドをつけていても使える工夫が必要になると思います。