iOS 14、iPadOS 14からアプリのファミリー共有機能がサブスクリプション契約にまで拡張されています。アプリ(サービス)側が対応する必要があるのですが、家族で契約を簡単に共有できる機能として注目されます。
アプリ側の対応が必要
現在配信されているアプリ(サービス)には月額料金を支払ってプレミアムサービスを受けられるようにする機能が付いていることが多くあります。アプリ内の表示から広告を排除したり、付加的な機能を使えるようになったり、よりアプリを便利に、快適に使えるようにするために月額を支払っている人も多いでしょう。
このサブスクリプション契約を家族で共有する機能がiOS 14、iPadOS 14に追加されています。家族の誰かがサブスクリプション契約をした場合、その契約内容をiOSでファミリー設定したApple ID間で共有できるようになりました。
アプリ(サービス)側がサブスクリプションのファミリー共有を許可する必要があるのですが、この機能に対応するアプリが増えればiPhoneやiPadを家族で使うメリットが増えるのは確実です。
プライバシーも守れる?
サブスクリプション型サービスの多くがファミリープランを設定しています。ただそうした場合でも基本的に契約IDは一つで、そのIDに同時にログインできるユーザー数を設定しているケースが大半です。そのためサービス内に個人のデータを保存する場合、家族間ですが情報が見えてしまう欠点もあります。
例えば動画配信アプリだと、家族がお気に入りに入れているコンテンツが丸見えになり、またエクササイズアプリなら進捗や目標なども見えてしまう場合もあります。家族同士ならいいという人もいるかもしれませんが、秘密にしたい情報があれば格安なファミリー契約を諦めて個別に契約するしかないのが現状です。
このような不都合をサブスクリプションのファミリー共有機能が解決してくれると考えられます。対応アプリでファミリープランを契約して家族で共有すれば、個人で契約しているアプリと同じ挙動とすることもできるでしょう。サブスクリプションのファミリー共有はこうした点でも便利な機能になるでしょう。