iOS 15ではステレオ音源を仮想的に空間オーディオに変換する機能がついています。この機能はAppleのアプリだけでなく、全てのステレオ音源のコンテンツで使えるようになっています。
空間化で空間を感じる
ステレオの空間化と名付けられた機能では、ステレオ音源をAirPods Pro、AirPods Maxで再生した場合、擬似的に空間オーディオのような音響空間を作って再生できます。擬似的なのでDolby Atmosの音源を空間オーディオとして再現する場合よりもぼやけた感じになるのは確かですが、音響が立体化するのは確かです。
YouTubeの動画やPrime Videoの映像コンテンツ、NHK+のスポーツ中継などありとあらゆるステレオ音源のコンテンツが空間化され、立体感のある音響空間を再現するようになっています。この機能はコントロールパネルからON/OFFが可能であり、再生中に切り替えることもできます。再生中に切り替えるとその差は歴然です。
ステレオ音源がペッタリとした2次元的な音響なのに対し、ステレオを空間化するとふわっと空間に音が広がっていく感じです。先ほども書きましたが、2チャンネルの音源を擬似的に立体的にしているため全体的にぼやけた感じになるのは否めませんが、ダイナミックヘッドトラッキング機能と合間って、臨場感はかなり向上します。コンテンツによって空間化が向く、向かないはありそうで、ふわっとした音響空間への好みも分かれそうです。いつでもアプリごとにコントロールセンターから機能をON/OFFすることはできます。