Apple、iPhoneやiPadを使ってマップアプリ用の情報を収集

Appleはマップアプリ(主にLook Around向け)の情報を充実させるため車両や徒歩で画像などの情報を収集しています。そして最近、これに加えてiPhone/iPadでの情報収集も開始しています。

LiDARスキャナを使用?

Appleのマップアプリ用の情報収集は車両やバックパックに付けられた複数のカメラ、センサーを使い、移動しながら街並みの情報を収集します。高性能なカメラ、センサーにより詳細に情報を収集しているとみられ、その成果であるLook Aroundは競合サービスであるGoogleのストリートビューよりも高画質と評価されています。

それに加えてiPhone/iPadで情報収集していることがAppleのページで確認できます。日程は10月20日、21日、22日の3日間だけで、まだ実験的な取り組みなのかもしれませんが、iPhone/iPadのProモデルに搭載されたLiDARスキャナを使えば、詳細に構造物の造形や位置関係の情報を取得できそうです。

LiDARスキャナを使っているとすれば、街全体の情報を収集するのは難しそうです。目印となるような造形物(街角に置かれたオブジェや店舗の看板、マスコット人形など)をスキャンしてマップアプリの情報に反映させていくのではないでしょうか。

情報収集は一段袼?

ただマップアプリ向けの画像収集作業は現在公表されている予定では10月31日で全て終了します。現在Look Aroundに対応している場所はほとんどの地域では既に情報収集が終わっており、これから対応すると予想されている札幌、新潟、静岡などで情報収集の予定が表示されているのみです。

車両や徒歩による情報収集作業はひと段落ついた可能性があります。そのためLook Aroundの対応地域はこれから広がっていくというより、今回判明したiPhone/iPadによる詳細な情報収集へとシフトしていくのかもしれません。