ここ数週間、円安傾向が強まり6年ぶりの円安水準になっています。こうなるとApp Storeの価格改定が近いのではないかとの憶測も出てきます。実際はどうなのでしょうか。
120円→140円？
App Storeでのアプリ最低販売価格やアプリ内課金の基準価格はドル円相場によって随時改定されてきました。もっとも最近の為替変動が要因となった改定は2015年4月で、円安に伴って最低価格が100円から120円へと値上げされました。値上げ時の円相場は118円から122円近辺で推移しており、最低価格を120円と設定したのでしょう。
現在の円相場は1ドル124円近辺で推移しており、AppleがApp Storeの価格改定（値上げ）が近いようにも感じます。
ただAppleは相場の変動期には原則としてApp Storeの価格を変更しません。よっぽど極端な相場変動がない限り、ある程度取引相場が安定してから価格を改定する傾向があります。
またApp Storeの価格はアプリ開発企業の業績に多大な影響を与えるため、小刻みな価格変更を避ける傾向もあります。Appleは2013年以降、85円→100円、100円→120円と2度値上げを実施していますが、それぞれ20％ほど為替相場が動くのを待ってからの変更となっています。
これらを考慮するととApp Storeの値上げはまだ先、さらに円安が進んでから（140円台？）と考えていいのではないでしょうか。