ステージマネージャ対応機種を拡大、外部ディスプレイ対応は実装延期

当初M1チップ搭載のiPadのみが対応するとしていたステージマネージャ機能はA12X、A12Zチップ搭載のiPad Proでも使えるようになります。これはiPadOS 16.1のベータ版でも確認でき、またAppleも対応機種拡大を認めています。

2018年以降のモデル

ステージマネージャiPadOS 16の目玉機能として発表されました。しかし対応機種がM1チップ搭載iPad Pro、iPad Airに限られていました。おそらくこの秋に発表されるM2チップ搭載のiPad Proもこの機能に対応するのですが、対応機種の少なさがユーザーにはあまり評判がよくありませんでした。この不満に対応する形でAppleはステージマネージャの対応機種拡大を決断したようです。

iPadOS 16.1のベータ版では11インチiPad Pro(第1世代、第2世代)、12.9インチiPad Pro(第3世代、第4世代)でもステージマネージャが使えるようになっています。Appleも対応機種を拡大したとコメントしています。A12X、A12Zチップを搭載する上記モデルは当初から処理能力的にステージマネージャに対応可能と考えられており、Appleが買い替えを促すために意図的に対応機種から外したと考えるユーザーも出ていました。

外部ディスプレイは実装延期

ステージマネージャはiPadのディスプレイだけでなく、外部ディスプレイに接続しても使えます。しかしこの外部ディスプレイのサポートはM1チップ搭載のiPad Pro、iPad Airだけの機能となります。また外部ディスプレイサポートは依然として動作が不安定なようで、iPadOS 16.1のベータ版からその機能が削除されています。今後のiPadOSのアップデートで実装されることになるのですが、10月中と予想されているiPadOS 16.1には間に合わなかったようです。

ステージマネージャはベータ版で実装されて以来、動作の安定性の低さ、操作性の悪さが度々指摘されてきました。Appleは導入を遅らせてその対応に当たっているのですが、外部ディスプレイサポートは安定性などを向上させるためさらに導入が遅れることになります。