当初9月にリリースされる予定だったiPadOS 16がようやく来週、iPadOS 16.1としてリリースされることが判明しました。iPadOS 16の目玉機能であるステージマネージャの操作性や安定性を向上させるために遅れたとされますが、実際にどの程度改善されたのかに注目です。
安定性向上のため延期
ステージマネージャはiPadで本格的なマルチタスクを実現する機能として発表されました。しかしステージマネージャには挙動や安定性、操作性に難があるとベータ版で検証を進める開発者や一般ユーザーから数多くの意見が出ていました。実際に影響力のある開発者が問題点を指摘し、正式版の公開を遅らせるべきと提言したこともありました。
そうした意見を踏まえたのか、Appleは9月に公開予定だったiPadOS 16のリリースを延期し、10月にiPadOS 16.1として公開するとコメントしました。そのiPadOS 16.1がいよいよ来週10月23日から始まる週に公開されるようです。ステージマネージャがどこまで完成度が上がったか、非常に楽しみです。
一部機能は年内に再延期
なおステージマネージャの発表当初、同機能はM1チップ搭載モデル(まもなく発表されるM2チップ搭載モデルも含む)のみが対応すると説明されていました。しかし比較的新しいiPad ProとM1チップ搭載のiPadで処理能力に大きな差はなく、対応と非対応の区別に疑問の声が上がった結果、Appleは2018年以降に発売されたiPad Proもステージマネージャの対応機種に追加しています。
ただ外部ディスプレイを使ったステージマネージャはM1、M2チップ搭載モデルでのみ使えるとされます。また外部ディスプレイでのステージマネージャには不安定な箇所がまだ残っており、これを修正するために同機能は年内公開ということで実装が再延期されています。面白そうな機能なだけに早く使ってみたいのですが、まずは完全な状態で公開することが第一です。Appleには万全の状態で公開して欲しいとは思います。