iPhone 7、iPhone 7 Plus発売前から少し話題になっていた背面の「総務省指定 MIC/KS 第EC-1600x号」の刻印について、総務大臣が反応しています。iPhone 7から搭載されたFeliCaチップからの書き込み機能に付随して、この表示が必要になったのですが、巷では賛否両論があります。
「がっかり」で終わらせる問題ではない
この刻印が「かっこ悪い」という意見、「一周回ってかっこいい」という意見、「漢字が新鮮(これは僕の意見)」という意見、どれも理解できるのですが、総務大臣はかっこ悪いという意見に「がっかり」らしいです(産経Webへのリンク)。iPhone 7は法令に従って適正な表示を行なっていますが、整理番号のような事務的すぎる表示に対して様々な意見が出るのは当たり前かもしれません。しかしその批判に対して「がっかり」で終わってほしくはありません。
総務大臣はこの表示に関して電磁的な表示でOKとするように検討しているようで、こちらに期待したいです。仮に電磁的な表示でOKとなれば、今は日本モデルでしか使えないFeliCaが、書き込み機能を含めて海外モデルを持っている訪日外国人でも使えるようになる道が拓けます。FeliCaの世界的な普及には訪日外国人がその便利さを体験することから始まるはずです。法令的な問題以外にも多くの課題はありそうですが、できるだけ早期にそこに道筋をつけてもらいたいです。
「総務省」の文字列から受ける印象は…
今回のiPhone 7の背面の刻印、デザイン的な問題以前に「総務省」という文字列から、それ以上の印象を受け取ってしまうとiPhoneの刻印からネガティブなイメージをうけてしまいます。
昨年、総務省は携帯電話料金の値下げを目指してタスクフォースを立ち上げましが、その結果、料金の高止まりは是正されず、端末の安売り、キャッシュバックなどのキャンペーンは無くなりました。総務大臣の政治力の低さ、あるタスクフォース構成員の持論が結果に影響を与えたようですが、消費者は大きな被害を受けたと言っていいでしょう。主犯格の「総務省」の刻印が狙い撃ちされた形のiPhone 7にあるのはある意味で残念かもしれません。
「総務省」という文字を見て、あの大臣やあの構成員の顔が浮かぶ人はなおさらかもしれません。