Googleは本日(5日未明)、同社が販売する最新のAndroidスマートフォン「Pixel」と「Pixel XL」を発表しました。ベーシックな機能のスマートフォンに高性能なカメラとGoogleのサービスを詰め込んだスマートフォンといった印象です。そして明らかにiPhone 7を意識して「3.5mm ヘッドフォンジャックで十分 新しくない」とのフレーズがプロモーションで使われています。
イヤホンジャックの有無はiPhoneとの差別化になるか
おそらく「3.5mm headfon jack satisfyingly not new」のフレーズは半分ジョークとして挿入されたとみられます。しかしiPhone 7でのイヤホンジャック廃止に対しては批判が多いのも事実です。僕も充電しながら音楽を聴けないのには不便を感じています。Appleは少なくともAirPodsをiPhone 7と同時発売すべきだったと考えます。
このイヤホンジャック廃止でiPhoneから離れていく人も少なからずいるでしょう。GoogleのPixelはその受け皿の一つとなると思われます。ただ長い目で見れば、いずれスマートフォンからイヤホンジャックは無くなっていくと思います。その時期の早い、遅いの問題でありAppleは「先進的なiPhone」というイメージを得るために、あえて廃止に踏み込んだ考えます。
イヤホンジャックを廃止すべきだったか、廃止すべきでんかったか、すぐに答えはでないと思います。
PixelはまさにiPhoneのライバル機種に
今回発表されたPixelのハイスペックながら、搭載機能は抑えめに設定されています。その一方でGoogle Photoのストレージが無制限で使えたり、Google Assistantと強く連携するなど、Googleの提供するサービスを最大限に活用できる機種となっています。スマートフォンは商品の特性上スペック競争、新機能競争になりがちですが、Googleは敢えて機能を抑えて、サービスを競争の舞台に選んだといえそうです。
これはAppleがiPhoneでやってきたことです。iCloudやSiri、Homeアプリ、Facetime、iTunes、Apple MusicなどのiPhoneで便利に使える機能とiPhone本体を組み合わせることで競争力を維持してきました。ここにGoogleもPixelで参入しiPhoneのライバルとなりそうです。
これまで「スマートフォンメーカー」の商品はiPhoneに歯が立たない状況でした。しかし、ようやくPixelがGoogleのサービスとがっちり組み合わされることで、iPhoneと正面から競合できる機種が登場したと考えます。