AirPodsの分解レポートが公開されています(AirPods Teardown : iFixit)。色々と興味深い分解レポートですが、AirPodsのデザインで特徴的な「うどん」部分の中身はアンテナとバッテリーであることも判明しています。
うどんのおかげでアンテナの受信感度向上か
デザインとして賛否両論のあるAirPodsの棒状部分の用途は色々ありそうですが、この部分にアンテナを入れることで受信感度の向上を図っているようです。実際、AirPodsはBluetoothイヤホンにありがちな音の途切れが少ないとの評価が多くあります(もちろん混信などで途切れることはあります)。これもこの部分にアンテナを入れた結果でしょう。
またマイクを棒状部分の先端につけることで、音を拾いやすくしていると思われます。iPhoneのアクセサリである以上、通話時の利便性を損なうわけにはいきません。僕もAirPodsで通話やSiriを使っていますが、有線の付属イヤホンに劣らないくらいのマイクの性能ではないかと感じています。ただマイクの角度がずれる(イヤホンがずれている)とSiriが音声を認識しないこともあります。これはビームフォーミングの限界かもしれません。
うどん内のバッテリー容量は93mWh
「うどん」部分にはアンテナ以外にもバッテリーが搭載されています。この部分にバッテリーを搭載することで完全ワイヤレスイヤホンの中では長いバッテリー持続時間を実現しているのでしょう。W1チップの省電力機能と棒状部分の新たなバッテリー搭載スペースが他社製品との差に繋がってAirPodsのバッテリー持続時間を支えていると考えられます。
ちなみにiFixitのレポートではバッテリー容量は93mWhとされており、これはiPhone 7 Plusの3.5%ほどの容量しかありません。ただイヤホンなのでこのくらいで十分なのでしょう。これまで使ってきましたが、100%の充電で公称通り5時間は十分に利用できています。また使い切る前にケースに入れることが多いので、AirPodsのバッテリー残量を気にすることはほとんどありません。