今日未明のWWDC、残念ながら製品の新モデルは発表されませんでした。しかしプレゼンテーションとしては面白いもので、たくさんの注目点がありました。その中で、日本のAppleユーザーとして気になる部分がたくさん出てきます。今回のプレゼンテーションの中には多くの日本文化が反映されており、何かの意図があるのか、それともアメリカ西海岸の文化に日本がとけ込んでいるのか、どちらにしろ日本のユーザーにとって特別な基調講演にもなりました。
まずスポットライト機能の説明で「sush…」と入力するとお寿司屋さんのレビューがみられるという実演。画像として出てくるお寿司はいかにも西海岸っぽく、もう寿司は日本のものだけではないと実感させられました。またWebサイトに記載されている電話番号を選択すればMacからも電話がかけられる問い機能の説明でも寿司店が出てきます。こちらは本格派なお店っぽいです。
同じくスポットライト検索の機能説明で映画を検索する際にも「ゴジラ」を例に実演されていました。ゴジラ、もう日本ではそれほど新鮮なコンテンツではないのですが、ここで出てくるとは思いませんでした。
そしてメッセージ機能で「面白いカラオケ店を見つけたよ」と来て、紹介されていたのがキティちゃんの部屋のあるカラオケ店でした。カラオケは「KARAOKE」として登場しており、これももう文化として根付いているのでしょう。
iOSの描写性能を説明する際には日本庭園のコンセプトを取り入れたCGが使われていました。デモでは池の鯉を動かし、桜を散らし、石庭に波紋を書き込む実演がお紺割れています。龍安寺の石庭はMacの壁紙にもなっており、外国人にも有名です。アメリカ人の手にかかれば、こういう形でアウトプットされるというのも興味深かったです。
「日本」が意外に多く登場したWWDCの基調講演でした。