地方都市(の郊外)で感じたApple Payの限界

この夏、少しまとまった期間、帯広市郊外に滞在していました。地方都市でどれだけApple Payが使えるか興味があったので試してみましたが、現実は非常に厳しいものでした。

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空港でも駅でも不便

現地に到着してまず、とかち帯広空港から帯広駅までのバスに乗るのですが、このバスのチケットを購入するのに交通系ICカードは使えません。もちろんApple Payも利用不可です。このくらいは想定していたのですがJR帯広駅内の売店や自動販売機でもSuicaを含めてApple Payが使えません。駅で使えないのは少し衝撃でしたが、よく考えると帯広駅自体がICカード非対応なのでしょうがないのかもしれません。

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交通系電子マネーは利用不可

ただ地方都市でも全国チェーンのコンビニスーパーファストフード店では非接触ICカード(iD、QUICPay、Suica)での決済に対応していることが多いので、Apple Payは多少使えます。機会があれば積極的に使いましたが、東京とは違いiDやQUICPayに対応していてもSuica(交通系電子マネー)に対応していないケースも多くあり少し不便と言えば不便です。

利用可能場所の密度が低い

問題は利用可能場所の少なさだけでなく、その密度がApple Payの利便性を低下させている点です。北海道の地方都市郊外は商業集積がほとんど進んでいないと言っても過言ではない地域です。店舗が広範囲に点在する(もしくは殆どない)地域であり、散歩の途中にコーヒー店で休憩、ジョギングやサイクリングをしてからコンビニでスポーツドリンクを買う、などApple Payが便利に使える状況になることがほぼありません。

Apple Pay wathc

また移動も車移動中心で生活圏での移動に電車を使う機会はほぼありません。こうした地域だと、わざわざApple Payを使うメリットがほとんどなく、東京で感じるApple Payの便利さを感じることはありませんでした。東京では数年でApple Payなどを活用してキャッシュレス社会がかなり進みそうな気配ではあるのですが、それが地方都市やその周辺部に波及するにはさらに5年10年とかかるんだろうなーと漠然と考えさせられた滞在になりました。

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