6月のWWDCで目玉の発表の一つとして「Apple TV用のAmazon Prime Videoアプリ公開」がありました。AppleとAmazonが長年の反目から和解に転じ、ユーザーの利便性が向上すると期待されていたのですが、11月になってもApple TV用のアプリが出てきません。
AirPlayでも観られるが
Prime VideoのApple TV用のアプリがなくても、iOSアプリからAirPlayを使えば大画面のテレビで見られます。しかしこれはあくまで応急対応であり、やっぱりApple TV用のアプリがあって、Siri Remoteで操作できて、なんならSiriの音声検索でコンテンツを再生できる。そんな使い方がベストです。
当初は6月のWWDCで発表後、すぐにでもProime Videoアプリリリースとも言われていたのですが、予想時期は次第に遅くなり「夏にも」、「2017年後半」と徐々にずれ込んで現在に至ります。6月に発表しているので、どれだけ遅くても2017年中にはアプリがリリースされるとは思いますが、最近は全く情報が出てこず両社の和解が頓挫したのではと不安になります。
12月はいろいろ動くので…
Appleはこれまで10月後半に発表イベントを開催してきましたが、今年はiPhone Xの予約・発売もありイベントの開催を見送っています。おそらく今年はもう発表イベントは開かれないでしょう。しかし12月にはApple関連の大きな動きがいくつかあります。新商品としてHomePodとiMac Proがそれぞれ12月に発売される予定となっており、またiOS 11.2のリリースに合わせてアメリカではApple Pay Cashサービスが始まります。
この注目される動きの中にApple TV用のPrime Videoアプリ公開というのがあっても悪くはないでしょう。多くの人がPrime VideoのApplet TV対応を待ち望んでいるので、年末の商戦期を盛り上げていく一つの材料になりそうです。ただAmazonとしてもApple TVよりもFire TVが売れて欲しいはずで、両社は水面下で神経質な綱引きをしているのかもしれません。