12月に発売になると告知されているiMac Proは当初発表されていない機能が搭載されそうな気配です。一部の情報によると「Hey, Siri」が利用できるようになり、また盗難防止のためにSIMを搭載するという情報も出ています。これらはWWDCやAppleのWebサイトでも発表されていません。では同じく発表されていない「Face ID」は搭載されるのでしょうか。
iMac ProはSecure Enclave搭載
WWDC直後にiMac ProにはSecure Enclaveが搭載されるとの情報が出ていました。Secure Enclaveと呼ばれるこの機構はOSの他の部分とは隔離され、例えば指紋情報をその端末のTouch IDでしか利用できないようにするためのものです。これがiMac Pro搭載されているとすれば何らかの生体認証が搭載されていると考えても無理はありません。
情報が出た6月後半はまだiPhone XにはTouch IDが搭載されるとの情報が主流で、このSecure EnclaveもTouch IDのために使われると推測する向きが多くありました。しかしiMac ProにもしTouch IDセンサーを付ける場合は本体(ディスプレイ)に搭載する必要があり、使い勝手は悪そうです。そう考えるとFace IDが搭載されると考えるのが自然でしょう。
6月時点では発表できない
AppleはiPhone XにFace IDを搭載することはすでにWWDCの開催時点では大方決めていたと考えられます。しかしiMac ProへのFace ID搭載をWWDCで発表してしまうと、iPhoneの発表内容が事前に漏れることを意味します。WWDCでFace IDが搭載されることが発表されないのは当然かもしれません。
iMac ProでFace IDが使えるようになれば、ロック解除やパスワード入力における利便性はさらに向上するでしょう。Apple Payの承認にも使えるならネット通販がさらに捗るはずです。Appleは将来的に全てのデバイスでTouch IDを廃止してFace IDに移行すると言われています。その先陣をiPhone Xが切り、それにiMac Proが続くのは悪くないと思います。