年末年始で京都の実家に帰省していたのですが、東京への帰途は一人で移動だったので15年以上ぶりに「青春18きっぷ」を使ってゆっくり帰ることにしました。iPhoneどころかスマートフォンもなかった学生時代を懐かしみつつ電車に揺られていたのですが、スマートフォンの普及やApple Payの登場で18きっぷの旅の姿は15年前とは大きく変わっていました。
財布いらずの旅に
18きっぷの旅で15年前と一番変わったのが、道中のキャッシュレス化です。18きっぷは事前に購入していたので、朝に実家を出発して京都市営地下鉄に乗ってから、JR線の利用中はもちろん東京の都営地下鉄を降りるまで、財布には一切触ることはなかったです。地下鉄の利用だけでなく、途中駅の自動販売機で飲み物を買う時、改札を出てファストフード店で食事をする時、駅のホームにある蕎麦屋で食券を買う時、これら全てApple Payで決済可能です。
日本のApple PayではSuica(交通系電子マネー)が使えるため、国内の鉄道旅行とApple Payの相性は高くなっています。駅構内の売店はもちろん、ホームの自動販売機や駅ビルに入っているテナントでもApple Payが使えます。カバンからいちいち財布を取り出さず、iPhoneやApple Watchで決済できるのは本当に便利でした。
ただホームに設置されている一部の自動販売機(パンやお菓子を販売する自販機)では電子マネーに対応しておらず、まだ発展余地はありそうです。また夢のような話ですが、18きっぷ自体を電子化してiPhone(スマートフォン)やApple Watch内で管理できるようになれば、もっと便利に使える気もします。
乗り換えアプリも便利
15年以上前の18きっぷの旅ではポケットサイズの時刻表を片手に、乗り換え駅や乗り換え時間を調べていたのですが、今はiPhoneのアプリで一発で検索できます。検索結果をメモアプリに書き出しておけば、いつでもすぐに確認できて、あとどのくらいで駅に着くか、どの駅で昼ご飯を食べられるか、なんかが即座に確認できます。これは本当に便利でした。
乗り換えアプリの機能はこれだけにとどまりません。今回は使わなかったのですが、降車時間が近づくと通知で教えてくれる機能も搭載されており、多数の乗り換えが必要な18きっぷの旅に丁度いいのかもしれません。また道中の時間つぶしもスマートフォンの登場でかなり楽になりました。昔は本を読むか、音楽を聴くか、車窓を眺めるか、寝るか、くらいしかなかったのですが、今では電子書籍も、映画も、Webサイト閲覧も、アプリも、ほぼ家にいる時と同じことができます。
今の18きっぷの旅は15年以上前のものとは全く違ったものでした。