iPad販売好調 タブレット市場でのシェア上昇は発売以来初

Appleは先日、2018年1月から3月までの業績を発表しました。その中でiPadは販売台数、販売額を共に前年同期比で拡大させていることが確認され、低価格なiPad(5th)の発売でiPadを取り巻く環境が大きく変わったことが確認されました。(iPad Recorded Highest Market Share in First Quarter Since 2014 According to IDC

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タブレット市場が縮小する中で

iPadが発売され、タブレット市場が一気に活性化して競合他社もこぞってタブレットを市場に投入してきました。しかしタブレットは高性能、大画面スマートフォンの普及に押される形で、世界での販売台数はあまり好調とは言えない状況が続いています。IDCが推計する2017年第1四半期(1-3月)の世界全体でのタブレット出荷台数が3,580万台だったのに対し、2018年の同期には3,170万台にまで減少しています。

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その状況下でもiPadは販売台数を拡大させることに成功し、市場のでシェア拡大を達成しています。iPadが第1四半期の市場シェアを拡大させたのは、iPadが発売されて以来初めてのこととなりました。この大きな要因となったと考えられるのが、昨年3月21日に発売されたiPad 5thの存在です。これまでのiPadよりも大幅に低い価格が設定され、過不足なく使えるスタンダードな性能を備え、iPadの普及に大きく貢献したと考えられます。

iPad普及で役割も増える

これまでiPadを含むタブレットが数年前の期待ほど広がらなかったのは、「タブレットでできることはスマートフォンでできる」と考えていたユーザーが多かったからだと考えられます。しかしスマートフォンの小さな画面でやっていたことをiPadでするようになれば、もう元には戻れません。低価格なiPad 5thの発売で元に戻れなくなったユーザーが多く生まれたのは確実です。

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さらにAppleはiPad 6thも発表し、教育機関向けのプラットフォームも充実させる計画です。子供の頃から学校などでiPadを使っていれば、大人よりも柔軟にiPadとiPhoneを使い分けられる世代がどんどん育っていくはずです。iPadの役割はこれからさらに増えていくことは間違いありません。

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