Apple WatchはwatchOS 5で確実に便利になる

Appleはこの秋、watchOS 5をリリースします。すでにベータ版での不具合修正作業も大詰めを迎えているとされ、9月12日(日本時間13日)に開催されるスペシャルイベントで正式版のリリース日が発表されることになるでしょう。このwatchOS 5は画期的な新機能を搭載しているというわけではなさそうですが、それでも確実にApple Watchを便利にすると言われています。

Siriへのアクセスが容易に

watchOS 5ではApple WatchのSiriへのアクセスが容易になります。手首を返し、文字盤を表示させるだけでSiriはスタンバイ状態となり、これまでのように「Hey, Siri」と話しかける必要がありません。よくSiriを使うユーザーにとって、一手間省けるだけで日々の利用の便利さは大きく変わりそうです。

またiOS 12から搭載されるSiriショートカットはApple Watchからも利用でき、このショートカットへのアクセスも簡便化されることになります。Apple Watchの使い勝手はこれだけでもかなり向上することになりそうです。

ポッドキャストアプリの対応

Apple WatchにはなぜかこれまでPodcastの公式アプリがありませんでした。しかしwatchOS 5でようやくPodcastアプリが用意され、Apple Watch単独でもiPhoneで聞いているのと同じようにPodcastを楽しむことができます。ランニング中、ウォーキング中などApple Watch単独で利用している時もPodcastを聞くことができるのは便利なはずです。

また、PandoraやAudibleなどの音楽やオーディオブックをApple Watchに同期させて、iPhoneを近くに置かなくてもオフラインで再生できる新しい機能もあります。これら新機能でApple Watchを単独で持ち出すことが増えそうです。

フィットネス機能の機能向上

watchOS 5の最大の特徴としてWWDCで紹介されたのがフィットネス機能の向上でした。これまではワークアウトアプリでこれからする運動を選択し、スタートボタンを押さないとApple Watchでの記録が始まりませんでした。しかしwatchOS 5では自動で運動を検出して記録スタートを通知で知らせてくれます。

さらに7日間のワークアウトの成果を友人と競えるようになります。これまでは結果を共有することしかできませんでしたが、これで競争というモチベーションの下で日々のワークアウトに励めるようになります。これ以外にもヨガやハイキングといった動きの少ないワークアウトメニューも追加され、Apple Watchの運動管理が一層楽しく、簡単になりそうです。

トランシーバー機能

watchOS 5にはまだ使い方がはっきりしない新機能も搭載されます。Apple Watchユーザー同士をトランシーバーのように繋ぐ通話機能がWWDCで発表されました。なぜFaceTimeではないのかは疑問ですが、watchOS 5では新たなコミュニケーション手段としてトランシーバー機能が搭載されます。

これら以外にもSiriがより賢くなると言われています。こうした改善、新機能追加を総合するとwatchOS 5はApple Watchを確実に便利にするといってもいいでしょう。僕もリリース後、さっそくインストールする予定です。なおwatchOS 5は初代Apple Watchにはインストールできません。初代Apple Watchユーザーはこれを機に買い替えを検討するのもアリかもしれません。