iOS 12のベータ版をインストールしている開発者は開発者専用サイトからAppleにリクエストを送信することで、TestFlight経由でSiriショートカットのアプリをダウンロードすることができます。さっそくダウンロードした海外のネットメディアがその概要を紹介しています。
カスタマイズには無限の可能性
Siriショートカットは簡単に言ってしまえばiOSアプリを連携させるIFTTTのようなアプリです。一つのトリガー(Siriへの音声入力、ホームのアイコンタップ)をきっかけに、複数のアプリを動かして様々なアウトプットを得ることが可能になります。
上の動画ではSiriに「Log Water」と話しかけることで、水をどれだけ飲んだかをすぐに記録できるリストを表示させるショートカットが紹介されています。そこで入力した数字は直ちにヘルスケアアプリに記録されます。これまでヘルスケアアプリを開いて、入力したい項目をタップして、ソフトウェアキーボードから入力していたのですが、これが一気に簡素化されます。
もちろん、これ以外にも無数の連携が想定できます。自分でショートカットを作るのは難しいと思う人は、最初から登録されているショートカットを使うだけでも普段のiPhoneの利用が便利になるでしょう。またショートカットを共有する機能もついており、第三者の作ったショートカットを自分のiPhoneに取り込むことも可能です。職場や友人同士で同じショートカットを使うことで、各種情報の共有などの効率が向上することは間違いないでしょう。
対応アプリ増加が必須
Siriショートカットのような機能はどれだけ多くのアプリが対応するかが便利さの分かれ目です。例えば、Siriに「空調」と話しかけ、気温が27度以上なら冷房、18度以下なら暖房のスイッチをONにするショートカットが作るとします。この場合、温度計と連携するアプリとエアコンと連動するアプリが共にSiriショートカットに対応している必要があります。
対応アプリが少ない段階ではあまり便利な連携が期待できないかもしれません。それでもSiriショートカットはiPhoneをかなり便利にする可能性を秘めているだけに、短い期間で多くのアプリが対応してくると予想します。そうなればこれまで以上にiPhoneが生活や仕事、友人とのコミュニケーションで欠かせないものになっていく気がします