iOS 11.4がリリースされて以来、Appleのサポートフォーラムには異常なバッテリー消費に悩むユーザーのコメントが多数寄せられています。iOSのアップデート後にバッテリー消費が一時的に大きくなることはよくあるので、最初にこの異常が報告された時もその類いの話かと考えていたのですが状況はもっと深刻なようです。
位置情報？Wi-Fi？バックグラウンド？
iOS 11.4でのバッテリー異常消費に悩むユーザーのAppleサポートフォーラムへの書き込みは33ページを超えており、一部のユーザーではあるものの多くの人がこの問題で不便を強いられていることがわかります。ただ原因は様々なようです。
あるユーザーは位置情報のバックグラウンドでの取得をOFFにすればバッテリー消費が通常になったと報告し、またあるユーザーはアプリのバックグラウンド更新をOFFにすることでバッテリーの異常消費が治ったとし、さらに別のユーザーはWi-FiをOFFにすることで改善したと書いています。
バッテリー消費についてiOS 11.4に何らかの問題が含まれている可能性は高そうですが、その問題が顕在化する条件は一定ではないのでしょう。このような場合は原因ははっきりせず、一旦iPhoneをリセットしても異常が続くケースもあれば、いつの間にか改善していることもあります。それでもここまで問題が大きくなった以上、Appleは何らかのコメントを発表するべきなのかもしれません。
iOS 12で改善？
バッテリーの異常消費に悩んでいたユーザーがiOS 12のベータ版をインストールしたことでその問題がなくなったとの報告がサポートフォーラムにあります。iOS 12ではバッテリー消費に関するデータがユーザーにわかりやすく表示する機能が搭載されます。その流れの中でバッテリーに関する動作が見直されて問題が潰されたのかもしれません。
しかし、もしAppleがバッテリーの異常消費問題を認識してiOS 12で修正したのなら、同時にベータ版の更新が続いているiOS 11.4.1でも改善されているはずです。iOS 11.4からのバッテリー消費で悩んでいるユーザーは近々公開されると予想されるiOS 11.4.1に期待してもいいかもしれません。