auのiPhone 5では2.1GHz帯のLTEしか使えず、さらにその2.1GHz帯のLTEはエリアが狭く、品質があまり良くないと不評でした。しかしiPhone 5s/5cからauの800MHz帯のLTEにも対応し、こちらのエリアは広く、また品質も安定していることからauの2.1GHz帯のLTEが話題になることも減りました。
しかしauでは今年の3月末までに2.1GHz帯のLTEも実人口カバー率80%台半ばとすることを目標としており、整備は着実に進んでいます。
1月10日に発表された整備済みエリア(12月1日〜15日分)は全国で817ヵ所に達します。下のグラフからもわかるように、整備済みエリアの増加ペースはハイペースのまま安定しています。確かに既存エリアの電波状況改善もこの中には含まれていますが、新規エリアの整備も進んでいることがわかります。
来るべき高速通信時代にはもちろんau自慢の800MHz帯のLTEだけでは大量のデータ通信を捌くのは難しいでしょう。iPhoneのようなスマートフォンだけでなく、タブレット端末もどんどんモバイル通信に対応し、より高速通信を求める流れが強くなるでしょう。そうした将来にデータ通信容量確保を担う存在として、さらには高速化をすすめる周波数対帯として2.1GHz帯のLTEが位置づけられ、今はその整備が進んでいる段階といえます。
このブログでは引き続きauの2.1GHz帯のLTEの状況にも注目していきます。