アメリカでもApple Payで交通機関が利用可能に クレジットカード払いもできる

日本のApple PayはSuica(交通系ICカード)と連携しているため、鉄道や路線バス、タクシーなど多くの交通機関で利用できますが、海外ではまだまだ交通機関での利用は発展途上です。しかしApple Payは着実に進化しており、ついにアメリカの交通機関でも使えるようになりました

Hopカード

ポートランドの鉄道、バスで利用可能

オレゴン州ポートランドは路面電車を中心にした公共交通機関が整備された街として有名で、これら交通機関はもともとICカード(hopカード)での乗車が可能でした。このICカードがWalletアプリに対応し、Apple Payのエクスプレスカードとして登録できるようになったとで利用者はiPhoneやApple Watchを読み取り機にかざすだけで乗車料金の支払いができるようになりました。

またhopカードだけでなく、Apple Payに登録したクレジットカードデビッドカードでも乗車できるようになっており、この点は日本のApple Pay(Suica)よりも便利になっています。ただ若者向けの運賃や名誉市民(?)向け運賃はHopカードでの支払いでしかできず、ポートランド市民ならWalletアプリにhopカードを登録するのが便利だとされます。逆に観光や出張で同市を訪れるユーザーはhopカードを買わなくてもApple Payに登録したクレジットカードで支払いができるので、市民以外でも便利に使えそうです。

日本での広がりは勢い不足

日本でApple Payのサービスが開始した時、すでに普及していた交通系電子マネーやQUICPay、iDと連携してスタートしたので、他国よりも便利にApple Payが使える状態でした。特に交通機関での利用は他の国ではほとんど普及しておらず、これが日本のApple Payの大きな特徴でもありました。しかし、その後、香港や中国でも本格的に交通機関での利用が広がり、また今回のhopカードの対応で一都市だけですがアメリカでも使えるようになりました

apple pay

一方で日本のApple Payは特に大きな進化もなく、使える場所は増えたもののスタート時と便利さはそれほど変わっていません。交通機関で他国よりも便利に使える状況に変わりはないのですが、進化の勢いは感じられない状態です。

アメリカではApple Cashが使え、また夏からはApple Cardが始まります。これらはApple Payをさらに便利に使えるサービスであり、こうしたサービスが使えない日本のユーザーがApple Payの利便性で他国から取り残されてしまう気がしてきました。

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Apple Payの利便性向上をSuica(交通系電子マネー)の発展に期待していた時期もあったのですが、最近はApple Payが始まった頃のような勢いが感じられなくなってきました。

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