Apple Watchで認知症の初期兆候検知を研究中

AppleEli LillyはiPhoneやApple Watch、Bedditスリープモニターで収集される情報が認知症の初期兆候を検知するのに有効かどうかの調査を実施しました。まだ少数によるテストでの検証段階ですが、これまで難しいとされた認知症の初期症状を発見するのにAppleのデバイスが役に立つ可能性があるかもしれません。

ECG

タイプ速度に特徴

研究結果では認知症の兆候がある人は健康な人よりもiPhoneでのタイピング速度が遅くテキストメッセージの送信頻度が低い特徴があるとしています。またサポートアプリへの依存度が高くアンケートへの記入を控える傾向もあることも示しています。これに加えてApple Watchでの行動追跡、Bedditスリープモニターでの睡眠傾向の追跡なども認知症の兆候を捉えられる可能性が示唆されます。

エクササイズ

ただ研究はまだ初期段階であり、この結果をもとにすぐに認知症予防にAppleのデバイスが役に立つとは言えません。今後、将来的には紛失防止機能の使用頻度食事の時間運動強度の長期間の変化なども追跡対象に含めることでさらに正確な予兆を捉えることも可能になるかもしれません。これからの研究に期待したいところです。

健康デバイスとしてのApple Watch

近年、Apple Watchは便利なデジタルデバイスよりも健康管理エクササイズ管理の側面が注目されることが増えています。転倒警告機能心電図機能など新しく追加される機能の多くは健康分野のものになってきました。確かに普段、Apple Watchはずっと身につけている電子機器であり、ユーザーの状態を常に把握するのに非常に便利な存在です。

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Apple Watchは今回の認知症の初期症状発見など健康分野での用途拡大が確実視されており、それに伴ってユーザーが増えるだけでなくユーザー層も多彩になると予想されています。そうなれば様々な用途拡大が期待され、Apple Watchが多くの人の日常生活になくてはならない存在になる可能性も出てきました。

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