iPhone 5s/5cで対応したTD-LTE(日本ではAXGPやWiMAX2+と呼ばれています)ですが、今回発表されたiPadシリーズは対応しませんでした。iPhone 5s/5cとは異なり、今回のiPadはAirとmini Retinaで1モデルずつの世界共通端末となり、TD-LTEが省略された形です。
新iPadは14のLTEバンドに対応しましたが TD-LTEには対応していません |
iOS端末でのTD-LTE搭載が規格自身の普及につながると考えていました。そのため、今回のiPadでの不採用は、今後の規格の普及にも影響が出てきそうな気もします。当面は中国製のモバイルルーターやGalaxy、Xperiaなんかが対応してTD-LTEの普及を後押しすることになるのでしょうか。ただ、すこしインパクトに欠ける感じです。
孫社長もスプリトンのTD-LTEネットワークの充実は今年末、端末の充実は来年中と言っています。またUQが提供するWiMAX2+もエリアが形になるのは来年です。ソフトバンク4Gで使われているAXGPの整備はある程度進んでいるものの、やはり世界的にみてTD-LTEは整備中と言っていいのかもしれません。
来年以降に期待と言ったところでしょう。KDDIの田中社長も「(WiMAX2+に関して)来年にはいいことがあるかもしれない」とインタビューに答えています。きっといいことがあるのでしょう。