市場調査会社IDCは「ウェアラブル端末市場の出荷シェアはAppleが29.3%を占めている」とする調査結果を発表しました(IDC)。この集計において、Appleのウェアラブル端末はApple Watch、AirPods、Beatsのイヤホンが含まれています。
iPhoneユーザーの第一選択肢
Apple Watchは発売当初から徐々に売れ行きが加速していき、健康管理やエクササイズ管理、Apple Payなどで便利に使えるようになったことで2、3年で一気に販売台数を増やしてきました。Apple Watchはスマートウォッチという分野を切り拓いた製品だけでなく、iPhoneと機能を補完し合う関係となっており、iPhoneユーザーがスマートウォッチを購入する場合、Apple Watch以外考えられないほどになっています。
またAirPodsも完全ワイヤレスイヤホンのスタンダードを作りあげ、iPhoneと組み合わせて使うことに主眼を置いたことでiPhoneユーザーが完全ワイヤレスイヤホンを購入する際に、まず検討するのがAirPodsという状況を作り出すのに成功しています。結果として世界中に広がるiPhoneユーザーに対してApple WatchもAirPodsも、広く普及する製品となり、Appleのウェアラブル端末部門を支える製品となっています。
確かに他社のスマートウォッチも完全ワイヤレスイヤホンも、単体で見ると完成度の高い製品はたくさんあるのですが、スマートフォンやタブレットなどと組み合わせて使う場合に、Apple WatchやAirPodsより魅力的な商品はかなり少なくなります。この結果がウェアラブル端末市場でのAppleのシェアに繋がっているのでしょう。現時点でこの牙城を崩す存在は見当たらず、Appleはウェアラブル端末市場で強い影響力をまだまだ維持できると考えられます。