iOS 14からApple Payがコード決済に対応へ ベータ版から判明

Appleは8日未明に開発者向けにiOS 14 beta 2を公開しました。その内容を分析したネットメディア「9to5Mac」がApple Payの画面からQRコード、バーコード決済への対応を示唆する画像を発見しました。この機能はまだ詳細が発表されておらず、iPhone 12の発表会(iOS 14の正式版公開の発表)などで大々的に公表されると予想されています。

コードの表示、スキャン双方に対応

Apple PayはこれまでNFCを用いたタッチ決済(日本では主に交通系ICカード、iD、QUICPay+)を採用してきました。しかしこの決済では読み取り端末を店頭に設置する必要があり、小規模な小売店や屋台、イベント会場の店舗などでの導入の障害になっていたのも事実です。Appleはこの問題をQRコード、バーコード決済の導入で解決しようとしているようです。

コード決済が日本で使えるようになるかは不明ですが、もし使えるようになればこれまでApple Payの導入が進まなかった上記のような店舗でもApple Payが使えるようになるかもしれません。またiPhoneに表示されたコードを店頭端末で読み取って決済するだけでなく、コードをスキャンしてApple Payで支払い処理をすることもできるので、請求書支払いをApple Payで処理する際にも利用できるでしょう。

理想を言えばNFC決済が普及し、どこでもタッチ決済のApple Payが使えるのがベストなのですが、それでは普及が進まず完全なキャッシュレスに移行できず不便な状態が長引くのも確かです。完全なキャッシュレスへの移行過程としてApple Payのコード決済対応は悪い話ではないでしょう