Appleは今までセキュリティ関連の修正をiOSのアップデートに合わせて行ってきました。時にはセキュリティ上緊急にアップデートが必要になるケースもあったのですが、その時もiOS全体の更新という形でユーザーに配布してきました。この形がiOS 14.5以降変わるかもしれません。
セキュリティ関連の更新を分離
先週、Appleはセキュリティ関連の修正を実施するとしてiOS 14.4.1を公開しました。しかし来週にはiOS 14.5が公開される見込みであり、ユーザーは短期間に2回のアップデートを行うことになります。iPhoneのアップデートだけなら30分もあれば終わるのですが、これにApple WatchやiPad、Apple TVなども加われば更新作業には結構な時間がかかります。
Appleはこの煩雑さを解消するため、頻繁にあるセキュリティ関連のアップデートをiOSのアップデートから分離させるようです。個別にアップデートを実施することで、セキュリティ関連の修正を頻繁にできるようになるはずで、iPhoneやiPadを安全に保ちやすくなるのは確実でしょう。またiOSをなかなか最新のバージョンにアップデートしない人も一定数いるのですが、そうしたユーザーも安全にiPhoneを使うことが可能となるはずです。
私もアップデートの回数はできるだけ少ない方がいいと思っていたので、Appleのこの方針はありがたく思います。できれば不具合の修正も少なくして欲しいのですが、最近の複雑なOSのせいか回数が多くなっているのが気になるところです。