AirTagとtile、紛失物を見つけやすいのはAirTag

Appleの紛失防止タグ「AirTag」が届いて1週間ほど経ちますが、幸いなのかまだ鍵や財布を紛失していないので、その真価を確かめることはできていません。しかし紛失物発見の可能性という点において、これまで使ってきた紛失防止タグ「tile」と比べるとAirTagに軍配が上がるのは確実です。

位置情報の正確さ

AirTagtileもアプリのインストールされた端末(探す機能がONになっている端末)と最後に通信した場所をタグの場所としてアプリに表示します。しかし大きな違いは位置情報を送受信する端末の数です。財布を家に忘れて外出してしまった場合、AirTagなら自宅にある自身のiPadや在宅中の家族のiPhoneなどと通信し、20分以内の現在地を知らせてくれます。

AirTag

一方でtileは自身のiPhoneと最後に通信した場所(この場合自宅)を「xx時間前」の情報として表示します。その後、誰かが持って外に出たとしても、その動きは追えません。tileにもプレミアムプラン(有料)の機能として第三者の端末を経由して紛失物を探す機能があるのですが、それでも周囲にtileユーザーは少ないので有効に機能するかは疑問です。

tile

tileアプリには周囲に何人のユーザー(紛失物の位置情報を送信してくれるユーザー)がいるかか表示されるのですが、人口が20万人ほどいるそれなりに広いエリアでも200人未満です。この人口規模ならiPhoneユーザーは万単位で存在し、紛失物の位置情報を把握できる可能性は、圧倒的にAirTagが高くなります。

AirTagはこの優位性を背景に、製品としてもう少し工夫が加われば一気に普及する生活必需品になる気がします。

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