ホームアプリに初めてMatter対応デバイスを追加

AppleはHomePod miniやApple TVをホームハブとしてMatterに対応させ、より多くのスマートホーム対応製品をより安定的に使えるようにしました。ただMatter対応製品は現時点では販売されておらず、当面は既存製品のファームウェアをアップデートする形でMatterに対応するケースが多いようです。

開発者向けベータ版

スマート照明のHueは各種スマートホームプラットフォームに対応し、家電量販店などでも幅広く販売されることもあり、多くのユーザーがいる製品です。このHueも2023年第1四半期にブリッジのファームウェア更新でMatterに対応すると発表しています。ただ開発者向けのファームウェア(ベータ版)はすでに配布されており、これをインストールすることでブリッジがMatter対応製品になります。

私も興味本位でHueの開発者登録を済ませ、ファームウェアをインストールしてブリッジをMatter対応としました。Matter対応デバイスとしてホームアプリに登録し直すことになったのですが、登録はHueアプリから取得したコードをホームアプリでコピペするだけです。Apple Home対応製品と同じくらい簡単に登録でき、すぐにホームアプリから照明のコントロールが可能になります。

これから順次発売となる他社製のMatter対応製品も簡単に登録できて、すぐに使えるようになるのでしょう。期待が膨らみます。

変化は…特になし

Matter対応製品としてHueのブリッジをホームアプリに登録したのですが、これまではApple Home対応製品として登録していた製品なので、スマートホームの便利さやホームアプリの使い勝手に特に大きな変化はありません。ホームアプリのシーンやオートメーションなどもこれまで通りです。変わり映えしないといえばそうなのですが、この変わらなさが統一規格の良さなのかもしれません。

一つ変化があったとしたら、ホームアプリでの操作の反応が少し遅い感じです。これはファームウェアがベータ版の影響かもしれませんが、それほど気になるレベルではありません。ホームアプリの反応のよさは、プラットフォームからアプリ、スマートフォンまでを一つの企業が作ってきたメリットだったのかもしれません。