ゲーム開発会社のディレクターがネットメディアのインタビュー中にApple Arcadeの加入者数が「9ケタ」に達していると発言しています。Apple Arcadeの加入者数は詳細な数字だけでなく概数すら明らかになっていませんが、このインタビューで1億人以上の加入者を持つ巨大ゲーム配信プラットフォームになっていることが明らかになりました。
1億人以上の加入者
Apple Arcadeは月額600円で収録されたいる200以上のゲームが遊び放題になるサービスです。リリース当初からあまり話題になることはなかったのですが、徐々にゲームの質も上がっていて加入者数を増やしていると推測されていました。ただ加入者数の具体的な数字は明らかにされておらず、実態のあまり見えないサービスだったのも確かです。
しかし先日Apple Arcadeの目玉タイトル(Football Manager 2023 Touch)のリリースに合わせて開発会社のディレクターがネットメディアのインタビュー(Appleの広報がセッティング)に答え、加入者数のヒントになる数字を明らかにしました。ゲーム開発会社Sports InteractiveのMiles Jacobson氏はこのインタビュー中に「9ケタもの加入者にリーチできる」と話しており、Apple Arcadeの加入者が1億人を超えていることを明らかにしました。
Appleからの正式な発表ではないものの、Appleの広報がセットしたインタビュー中の発言ということもあり、9ケタという概数は間違いではないでしょう。Apple Arcadeは世界有数のゲームプラットフォームに成長していることになります。
実態は不明
Apple Arcadeの加入者が1億人を超えているとしても、実際にゲームで遊んでいるユーザーがどれほどいるのかは不明です。その最大の原因はApple Oneです。Apple Oneは日本ではApple Arcade、Apple Music、Apple TV+、iCloudストレージをセットで契約できるサービスであり、それぞれ個別で契約するよりも月額料金がかなり抑えられる特徴を持っています。
例えばApple MusicとApple TV+を利用しているユーザーなら、契約をApple Oneに切り替えることで月額料金を節約できます。結果として全くゲームをしないユーザーでもApple OneでApple Arcadeを契約することになります。1億人の中にこのようなユーザーが多数含まれているのではないでしょうか。
ちなみに目玉タイトルとしてApple Arcadeのトップに表示されているFootball Manager 2023 Touchは日本語に対応しておらず、日本でのApple Arcadeのアクティブユーザーがそれほど多くないことも暗示しています。