Apple、緊急セキュリティ対応をmacOSでもテスト中

AppleはiOS 16.2のベータテスト中緊急セキュリティ対応配信を2回実施しました。この配信はテストのため実際のセキュリティ対応はなかったのですが、OSの機能アップデートとセキュリティ対応のアップデートを分離したことは大きなニュースになりました。そして緊急セキュリティ対応はmacOSでもテストされています。

macOS Ventura 13.2ベータ版

Appleは現在、macOS Ventura 13.2のベータテストを実施しています。そしてそのテストの中で緊急セキュリティ対応の配信テストも行われていることが確認されました。このテストの実施はiOSに続いてmacOSでもセキュリティアップデートが機能の追加、改善、安定性の向上のためのアップデートから分離される前兆だと捉えられています。

緊急セキュリティアップデート

セキュリティアップデート機能更新のアップデートを同時に実施すると、どうしてもセキュリティ対応にタイムラグが生じてしまいます。iPhoneやMacをより安全に使うにはこの緊急セキュリティ対応は重要な機能になるはずです。また機能更新も配信容量が軽くなり、アップデートに要する時間を短縮できるメリットもあるでしょう。私もmacOSでのセキュリティアップデートの分離には期待しています。

ちなみにiOS 16、macOS 13はリリース当初から緊急セキュリティ対応が実装されているのですが、まだこれが使われてたことはありません。iOS、macOSともにベータ版利用者でテストを重ねた上で全ユーザーへの配信が始まるのでしょう。なおこの機能はON/OFFが可能です。

緊急セキュリティアップデート

iOSでは「設定」→「ソフトウェアアップデート」→「自動アップデート」
macOSでは「システム設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」→「自動アップデートの右のiマーク」

と進むと設定トグルが出てきます。

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