普段作業している部屋では照明とコンセント、環境センサーをHomeKitに対応させ、またHomePod miniとApple TV、NFCタグも使って小さなホームオートメーションを構成しています。対応機器を複数種類揃えたしっかりとしたオートメーションではないため照明のON、OFFや換気くらいしかできないのですが、冬は部屋の温度管理に使えます。
温度・時間によって換気、送風
私の住んでる地域の夏は冷涼で温度管理の必要な状況にはあまりなりません。ただ冬の寒さは厳しく、ワークスペースでは暖房として灯油ストーブを使っています。灯油ストーブのメリットはハイパワーですぐに部屋が温まることなのですが、同時にデメリットとして部屋の上部に暖気がたまるデメリットもあります。また灯油の燃焼ガスが排出されるため定期的に部屋を換気しなければいけないデメリットもあります。これらデメリットをホームオートメーションで補います。
オートメーションの設定で部屋の高い場所に置いた温度計の計測値が一定の水準を超えた場合に扇風機(サーキュレーター)を5分間ONにします。これで上部と下部の空気を撹拌して部屋を均一に温めます。また温度に関わらず、平日昼間は1時間おきに換気扇を回すオートメーションも有効にします。これで部屋が満遍なく温まり、また忘れがちな換気も定期的にできるようになります。
暖房機器の電源やスイッチをオートメーションでON/OFFすることは安全面だけでなく法規的にもNGなので、後付けのホームオートメーションではこのくらいまでが限界なのかもしれません。とはいえそれでも便利ではあります。
HomePod内蔵センサーも使える
HomePod(第2世代)、HomePod miniには温度と湿度のセンサーがついています。計測の有効範囲はそれほど広くないのですが、一般的な室内でホームオートメーションを構成する温度・湿度センサーとして使うことに問題はなさそうです。換気や送風以外にもHomePodの湿度センサー計測値が一定値を下回った際に加湿器(加熱式はNG)をONにするといったこともできます。これからの乾燥がひどくなる季節に使えるオートメーションだと思います。
HomePod内蔵センサーやNFCタグ、iPhone、Apple Watchなどを組み合わせ、さらに工夫してオートメーションを組み上げればもっと便利な使い方が出てくるとは思います。また現在販売されているHomeKit対応製品だけでなく、今後多数出てくるMatter対応製品もホームアプリのオートメーションに対応します。ホームオートメーションの可能性はさらに広がっていくと思います。