イーモバイルのLTE周波数でエリア拡大になるのか?

ソフトバンクのiPhoneでイーモバイルのLTE周波数が使えるが3月中とも言われています。現在は各種調整中だと思いますが、最後にiOSのアップデートで統合完了となるはずです。
ではこの統合でどのくらいの変化があるのでしょうか。

イーモバイルのマップを見る限り、同社のLTEサービスのエリアはソフトバンクのLTEエリアを小さくした感じです。縮尺が異なるので少しわかりにくいですが、下に東北地方のエリアマップを並べてみます。

上がソフトバンクのLTEエリア(赤)で下がイーモバイルのLTEエリア(紫)です。さすが、ソフトバンクと言っていいくらいのエリアの分布で、大都市から地方都市、地方都市周辺までをカバーしています。一方イーモバイルは大都市とその周辺のみの対応です。緑の部分は3月末までの対応予定となっていますが、これを加えてもソフトバンクのLTEエリアを上回ることはありません。

要するにエリア面で統合効果は少ない、と言っていいと思います。

しかし、大きくプラスになりそうなのが混雑緩和でしょう。単純に使える帯域が5MHzから10MHz(一部では15MHz)に拡大する訳ですから、混雑しても一定のパフォーマンスを保つことができそうです。さらにもう一つ、ソフトバンクの2.1GHz帯の電波はイーモバイルの1.7GHz帯の電波に比べて屋内への浸透やビル影への回り込みでは弱くなります。その点をイーモバイルが補完してくれる可能性は十分に考えられます。

統合効果は一目瞭然の違いというよりも、安定したLTE運用をバックアップという効果が大きいと思います。いよいよ来月、イーモバイルとソフトバンクのLTEが統合される予定なのでその効果にも注目していきたいと思っています。

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