ソフトバンクとイーモバイルのLTE統合、すぐに効果でるのかな?

ソフトバンクがイーアクセス株を国内外の企業に売却するとニュースになっていますが、このニュースを聞いてソフトバンクのiPhone 5で春からイーモバイルのLTEが使えるようになることを思い出しました。株の売却はおそらく形式的なもので、実質的な経営権はソフトバンクが掌握し、グループで通信網の整備を進めて安定した通信ネットワークを構築していくことになると思います。

しかし、LTEについては短期的にソフトバンクユーザーにメリットがあるかは不透明だと思います。なにしろイーモバイルのLTEエリアは既にソフトバンクのエリアより狭くなっています。両社のLTEネットワークが統合されることでエリア面でのメリットはなさそうです。あるとすればトラフィックの分散程度でしょう。

上がイーモバイル(紫)、下がソフトバンク(赤)のLTEエリア

しかしイーモバイルのLTE網は現状のユーザー数に対応して作られたものでしょう。桁の違うソフトバンクユーザーのオフロード先としては多少荷が重いのではないでしょうか。イーモバイルのLTEバンド(Band9)がiPhoneのバンド(Band3)と微妙に違うことも影響するとも言われています。両社のLTEネットワークの統合は時間をかけてゆっくり効果が出てくるものと予想します。ただ、宣伝効果は絶大だったと思います。iPhone 5発売直前に将来的なLTE網の拡充を印象づけられたのは非常に効果的でした。

この春からのソフトバンクとイーモバイルのネットワークの統合、これに対してKDDIはLTEの75Mbps化(さらには110Mbps化)をすすめるとされます。どちらが優位に立つのでしょうか、楽しみに観ています。

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