auとソフトバンク LTE(iPhone用)の75Mbps化

12月3日に総務省が更新したデータによるとKDDIの2GHz帯におけるLTE基地局のうち理論値75Mbpsに対応した基地局が125ヵ所での免許取得に拡大していました。前回の更新(2週間前)で93ヵ所だったので着実に増えています(もっとペースを上げて欲しいところですが)。

KDDIの75Mbps対応基地局
千代田区だけでも20ヵ所まで増えています

新たに仙台市や横浜市中区なんかが加わり、さらに東京都区部にも基地局が設置されています。どうやら混雑地域、ビジネスエリアから高速化がすすんでいるようです。都心部でテザリングの機会が多い僕はこれにとても期待しています。いまだ125ヵ所とペースが遅いのも、実験段階から普及段階に入れば一気にすすむ、と楽観的にみています。また75Mbps対応の中継局も多く(2,104ヵ所)設置されていて、比較的早い段階で高速エリアが都心でも構築されると期待しています。

ちなみにソフトバンクもiPhone 5で使えるLTEで75Mbps化をすすめています。ただこちら71ヵ所での免許取得とKDDIに少し遅れ、また近郊地域での整備が目立ちます。関東地方で比較的厚く整備されているのは埼玉県加須市、羽生市、久喜市で、この3市で20局の免許を取得していています。基地局の出力も高く、この地域では高速エリアが構築されつつあるように見受けられます。一方で都内区部でも港、中央、千代田、新宿、渋谷、豊島で基地局建設が進んでいますが、その数は合計9ヵ所にとどまっています。

75Mbps対応の基地局数、設置場所などの違いもキャリアの戦略や電波状況の違いを反映しているのでしょう。ちなみに、75Mbps対応とはいえ、実測では40〜60Mbpsってところです。これも混雑していない時間帯でたまたま利用者が少ないって条件がいるでしょう。実際のところ高速化のメリットよりも混雑時でも一定水準以上のスピードが確保されるというメリットが大きいと思います。

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