iPadに起死回生の秘策はあるのか?

Appleが2016年第1四半期の決算を発表しました。概ね事前予測通りの結果と言える範囲で、株式市場も極端な反応は示していません。

しかし気になるのがiPadです。iPadの売上高は約71億ドル(約8,400億円)で前年同期比で21%も減少しています。販売台数も前年同期比で21%下落するなど、iPadの販売不振は続いています。確かに前年第1四半期はiPad mini3とiPad Air2が発売された時期ですが、16年第1四半期にはiPad Proが出ています。

それでも20%以上の大幅な販売数量減少を記録しました。大きいiPadを出してもダメ、小さいのも冴えない、Airで大幅に軽くしても飛ぶようには売れない。iPad自体の魅力に限界があるのでしょうか。

競合機種の問題もあります。iPadと同等の性能の機種はほぼiPadより安く売られています。比較的安い機種に対抗できるだけの魅力がiPadになくなってしまったのかもしれません。

僕は毎日iPad mini3を持ち歩いて使っているのですが、一度頻繁に使い出すと便利で手放せないのは確かです。しかし「スマホがあればタブレットはいらない」と思っている人たちに、タブレットを一度でも使ってもらうのは想像以上に難しいのかもしれません。

iPadがあればめちゃくちゃ便利、iPadなしでは考えられないという使い方(サービス)が出てくるのを待つしかないのかもしれません。いつの日かそうした使い方が出てくると信じています。

更新情報を配信します