Appleの円建てiBond(社債)を買わなかった機関投資家の冷静な意見

昨日、iBondと呼ばれるAppleの社債が円建てで発行されたとニュースになりました。iBondは発行体であるAppleの信用度の高さから格付けは「AA+(S&P)」「Aa1(ムーディーズ)」とかなり高くなっています。利回りも比較的低く抑えられ、5年債で年利0.35%となっています。

この低利回りでもAppleの知名度、安定性を評価して多くの機関投資家が円建ての社債を購入したと報じられています。(関連記事:Appleの円建てiBond(社債)、個人では買えません

しかし中には今回のiBondを買わなかった投資家もいます。日経のインタビューに応じた国内機関投資家は

今後5年で経営が大きく悪化するリスクは小さいが、これからさらに革新的な製品が出てくるかは未知数で、業界の動きの速さも踏まえるとスプレッドは薄い

と非常に冷静な分析を行っています。確かにAppleが債務不履行になる可能性は低いのですが、日々変化する業界では5年後に今と同じくらいの競争力を保っている保証は全くありません。

5年前(iPhone 4が発売された年)にAppleが起債したとすれば、もっと高い金利が設定されていたはずです。5年後、Appleはさらに発展しているかもしれませんが、その逆もないわけではありません。今は高い(金利の低い)債権が、値下がりする(高い金利で新たに社債が発行される)リスクも存在します。

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