国内の携帯通信キャリア（NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル）が700MHz帯（Band28）のLTEの整備を開始しています。3月末頃から免許の交付が始まり、新潟、長野、三重の3県で基地局の免許が確認されています。
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| 3社の基地局がある飯田市の免許情報 |
このBand28はiPhone 6/6 Plusでも利用できる周波数で、エリアの整備が進めばiPhoneユーザーにも恩恵はあるかもしれません。現時点で最も多くのBand28の基地局免許（56）を保有するのはauです。auはBand18（800MHz帯）をエリアカバー用の周波数と位置付けていますが、LTE対応端末の増加とともに混雑も始まっています。その補完的役割をBand28が担っていくことになるのかもしれません。
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| iPhone 6/6 Plusの対応LTEバンド |
ソフトバンクやドコモでもauと同じようなエリアでBand28の基地局を2局ずつ開設しています。おそらく既存利用者との干渉問題がこの地域で解消されつつあるため、サービス開始エリアが重なったものと思われます。もしかしたら実際の運用で3社の電波がどのように作用し合うのかを確かめる意味があるのかもしれません。
いずれにせよ今年後半にかけて徐々にBand28のLTE基地局は数を増していくと考えられ、将来的にはキャリアアグリゲーションなどを利用して、超高速モバイルインターネットを支える周波数になっていくと考えられます。
なお、iPhoneでBand28が利用できるかできないかは通信キャリアのLTE運用方針次第となります。キャリアによっては優先的にはBand28を利用できないようにする可能性もあります。