個人向けSurface 3はLTEモデルのみ、iPadが続く可能性は?

昨日発表されたMicroSoftの最新タブレット「Surface 3」の個人向けモデルはLTEモデル(LTE + Wi-Fi)のみの展開となります。iPad風に言えばWi-Fi + セルラーモデルしかラインナップされず、国内で購入すると基本的にワイモバイルとの契約が必要になります(タブレット自体はSIMロックがかかっていないため、どのキャリアでも利用できます)。

この販売方法には賛否両論があります。通信キャリアとの契約が必要なため、本体購入費用以外に月々の運用費用がかり、これは大きな欠点となります。ただタブレットをどこでも使えるというメリットを享受するにはLTEの存在は欠かせません。いろいろ考慮の上、Microsoftは思い切った決断をしたと思います。

さて、この販売方針がiPadにも波及するのでしょうか。かなり思い切った販売方針なのですぐにAppleが続く可能性は低いと考えます。しかしAppleはiPad Air2から「Apple SIM」の導入を始めています(米国と英国で運用開始)。これが将来的にWi-Fi + セルラーモデルのみの販売となる可能性を示唆します。

Apple SIMは購入時にキャリアと契約しなくても、時と場合に応じてiPad上でキャリアと契約(プリペイド契約が主体)し、そのままセルラー通信が可能となる仕組みです。そのため将来的には、普段はWi-Fi主体で運用しつつ屋外での利用が多くなるときはApple SIMでプリペイド契約をするという使い方が一般的になってくるかもしれません(プリペイド契約のため月額料金は不要)。

iPadのこのような使い方が一般的になればWi-Fiモデルの存在意義が薄れます。もしかしたら数年後、iPadからもWi-Fi モデルは姿を消すかもしれません。ちなみにSurface 3もプリペイドプランが用意されていれば、販売方法がこれほど批判されることはなかったかもしれません。

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