ソフトバンクのプラチナLTEの拡大は続くも前途多難か?

昨日、総務省は携帯電話基地局などの免許情報を更新しました。そこで注目していたソフトバンクのプラチナLTE基地局の免許数も更新されているのですが、5MHz幅で1,363箇所の増加を記録しています(10MHz幅は変わらず)。

2週間で1,363の増加はペースとしてかなりいい方だと思います。プラチナLTE基地局の設置は既存プラチナ3G基地局への設備追加で行われているため、新規ロケーションの確保は不要とはいえ、やはりこのペースは速いと言っていいでしょう。

しかし気になるのは、ことごとく5MHz幅(下り最大37.5Mbps)での整備という点です。エリア拡大を最優先する方針はわかるのですが、やはり既存の電波利用者の立ち退きが進んでいない可能性が考えられます。立ち退きが進まなければ、10MHz幅への拡大だけでなく都市部へのエリア拡大もままなりません。

さらに「エリアマップの色が塗られればいい」といういかにもソフトバンクらしい整備であれば、それはそれで将来的に不都合も生じそうです。

現時点では10Mbpsほどのスピードが確保できればiPhoneをはじめとしたスマートフォンやタブレット、PCでのテザリングで大きな支障はありません。しかし将来的(と言っても数年後)には常時50Mbpsほどのスピードが必要なサービスも出てくるでしょう(4K画質のストリーミング配信は40Mbpsが推奨環境)。それをどこでも利用できるのがモバイルの強みであり、5MHz幅のLTEだけでエリア整備していくのは、将来を見据えると物足りないと言わざるを得ません。

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