iPhone 7、iPhone 7 Plusは下り最大450Mbpsまでのモバイルデータ通信に対応しています。国内ではドコモがiPhone 7で下り最大375Mpsでの通信を提供するなど超高速のモバイルデータ通信時代の幕開けを感じさせてくれます。ただauとソフトバンクのiPhone 7に関しては下り最大の速度でiPhone 6sから大きな変更はないとされます。
キャリアアグリゲーション非対応のiPhone SEと比較
今回はスピード差と特徴がはっきりわかるように、キャリアアグリゲーション非対応、下り最大150MbpsのiPhone SEとiPhone 7 Plusの通信速度を比べました。
まずiPhone SE
Band18(800MHz帯 10MHz幅)を使った場合は上のような結果となります。十分な速度が出ていますが、めちゃくちゃ速いというインパクトには欠けます。とはいえスマートフォンでの利用上、この速度で不満を感じることはないと思います。
続いて上のスクリーンショットはBand1(2.1GHz帯 20MHz幅)で通信した時の速度です。さすがに下り最大150MHzの理論値を誇る周波数だけあってダウンロード速度は目を引くものがあります。これだけの速度が出ていれば、スマートフォンの利用に何も困ることはないでしょう。
続いてiPhone 7Plus
Band18とBand1のキャリアアグリゲーションを使った通信速度です。ここまでくればかなり速い印象です。スマートフォンには出すぎた速度かもしれません。テザリングでMacBookをインターネットに繋いでも、速度面で不満に感じることはないでしょう。
auの場合、通信速度面でiPhone 7はiPhone 6sとは大きく変わることはないかもしれませんが、iPhone SE(iPhone 6、iPhone 5s)などと比べると大きな差が出ます。またiPhone 7はキャリアアグリゲーションに対応していることで、混雑時の通信速度や電波状態の不安定な状況での通信も品質改善が期待できます。
iPhone 7は通信速度や安定性の面で言えば、iPhone 6以前の機種から買い換える価値のある機種といえそうです。
上りのキャリアアグリゲーション効果は確認できず
auではiPhone 7、iPhone 7 Plusでは上りでもキャリアアグリゲーションを使って通信するとしています。しかし今回の比較ではキャリアアグリゲーションに対応していないiPhone SEと上りで大きな差は出ていません。
スマートフォンの通信の大半は下りですが、近年は動画のアップロードやSNSへの写真の投稿などで上りを使う機会も増えています。その時、下りの速度と大きな乖離があれば違和感をかじるかもしれません。auは上りに弱いことを自覚しているはずなので、ぜひとも早急に上りのキャリアグリゲーションに対応してもらいたいところです。