iCludのカレンダーではイベントへの招待を誰にでも送ることができます。この機能を悪用して無差別にユーザーを招待し、カレンダーに広告を書き込むスパムが蔓延しています。プライベートな場所に不愉快な広告が書き込まれ、無視してれば削除もできない、非常に迷惑なスパムです。
Appleは対応中とコメント
このカレンダースパムに対してAppleはユーザーの不便を謝罪するととももに、対応中とコメントしています。Appleは現在、スパムや怪しい送信者からの招待を識別してブロックするように作業している最中のようです。
Apple’s statement on iCloud calendar spam. They’re sorry and they’re working on it. pic.twitter.com/oaSHSywVxG
— Rene Ritchie 🖇 (@reneritchie) 2016年11月30日
現状ではカレンダーから予定を消すには送信者に「欠席」の通知が行く仕組みになっており、通知が行ってしまうとスパム業者がおそらく自動で生成したiCloudアカウントの存在を知らしめてしまうことになります。そのためこのスパムに対抗するにはApple側の踏み込んだ対処が必要になっています。僕のところにも既に何通もスパム招待が来ているので、一刻も早く対応してほしいと思います。
現状の対処法はメール転送のみ
このスパムに対処するには、イベントへの参加依頼を全てメールに転送する方法です。スパムからのメールは無視しておけば、カレンダーに不愉快な広告が表示されることはありません。設定はMacやPCからiCloud.comにアクセスして、カレンダーを選択して左下の歯車マークから「環境設定」→「詳細設定」へと進み、「メールを送信」に切り替えておけばOKです。
しかしカレンダーの招待機能の利便性は大幅に低減してしまいます。せっかく今入っている予定と、招待の予定を突き合わせて参加の可否を返信できる機能なのに、それが難しくなっています。対処法が限られていることもスパムの悪質性を増大させています。何度も書きますが、ぜひAppleは早急にこのスパムに対処してほしいと思います。